◎モンテネグロ警察はバナナの積荷の中に隠されていたコカイン1トン以上を押収した。
2021年8月/モンテネグロ、警察はバナナの積荷の中に隠されていたコカイン1トンを押収した(モンテネグロ警察/AP通信)

8月27日、モンテネグロ警察はバナナの積荷の中に隠されていたコカイン1トン以上を押収したと発表した。

警察によると、今回の押収量はモンテネグロ史上最大だという。末端価格は600億円以上と見込まれている。

警察は27日の声明で、「捜査員は26日夜に首都ポドゴリツァ近くのモジャノビッチ村で小分けされたコカインの袋1,250個を発見した」と述べた。

地元メディアによると、警察は捜索活動に伴い、村の周囲と周辺道路を封鎖したという。警察は容疑者2人を逮捕したと発表したが、詳細は明らかにしなかった。

政府は今回の押収について、「警察は犯罪組織に力と決意を示し、モンテネグロの国際的な信頼の向上に大きく貢献した」と称賛した。

ズドラヴコ・クリヴォカピッチ首相は27日遅くの声明で、「警察の活躍を誇りに思っている」と述べた。「チームは麻薬密売組織に最大の打撃を与えました...」

またクリヴォカピッチ首相は、組織犯罪との戦いは始まったばかりであり、麻薬の密売を含む犯罪を厳しく取り締まり、地域の治安をさらに向上させると誓った。

モンテネグロの人口は約62万人、アドリア海に面する旧ユーゴスラビア連邦国のひとつで、2006年6月に独立を宣言した。

モンテネグロは現在、EU加盟に向け、組織犯罪と汚職の根絶を目指している。なお、2017年6月にはロシアの反発を却下し、北大西洋条約機構(NATO)に加盟した。

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