◎下院は610億ドルのウクライナ支援を含む4法案を可決した。全体の予算規模は約950億ドル。イスラエルへの支援は260億ドルとなっている。
2022年10月25日/ウクライナ、東部ハルキウ州の前線近く、迫撃砲を発射するウクライナ兵(Andrii Marienko/AP通信)

ウクライナと西側の指導者たちが21日、米下院を通過した緊急予算案を称賛する一方、ロシア大統領府は「破滅が待っている」と警告した。

ロシア国営メディアは20日、大統領府のペスコフ(Dmitry Peskov)報道官の発言を引用し、「ウクライナへの援助は想定内である」と報じた。

またペスコフ氏は「米国の支援は米国をよりリッチにし、ウクライナを破滅させ、より多くのウクライナ人が死ぬことになるだろう」と強調した。

下院は610億ドルのウクライナ支援を含む4法案を可決した。全体の予算規模は約950億ドル。イスラエルへの支援は260億ドルとなっている。

アナリストたちはこのウクライナ支援でロシア軍が劣勢に立たされるとは思っていない。「ロシアを倒すためには最も多くの資金、兵器が必要だ...」

ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は21日、米NBCのインタビューで下院に改めて謝意を表明し、「これは(ウクライナは)第2のアフガニスタンにはならないという強力なシグナルをロシアに送るものである」と述べた。

またゼレンスキー氏は「ロシアの計画を打ち砕くためにはより多くの長距離兵器と防空システムが必要だ」と訴えた。

法案は上院に送られ、早ければ23日にも可決される見通し。バイデン(Joe Biden)大統領は直ちに署名すると約束している。

スポンサーリンク