◎コソボとセルビアの加盟手続きは両国をめぐる緊張の影響で長期化すると予想されている。
2022年12月9日/コソボ北部、NATOの平和維持部隊(Visar Kryeziu/AP通信)

コソボ政府は14日、EU加盟申請書に署名し、セルビアのEU加盟申請を直ちに破棄するよう求めた。

地元メディアによると、大統領、首相、議会議長が申請書に署名し、15日にEUの輪番議長国であるチェコに提出する予定だという。

オスマニ(Vjosa Osmani)大統領は加盟申請を「新しい章の始まり」と呼び、コソボは民主主義と経済を強化する改革を進めていると強調した。

コソボとセルビアの加盟手続きは両国をめぐる緊張の影響で長期化すると予想されている。

コソボは2008年にセルビアからの独立を一方的に宣言した。西側諸国の大半は独立を承認したが、セルビアやその同盟国であるロシアと中国は認めていない。

セルビア政府は14日、コソボの加盟申請に怒りを表明し、コソボの独立を承認していないEU加盟6カ国(ハンガリー、スペイン、ギリシャ、ルーマニア、スロバキア、キプロス)にこのプロセスを阻止するよう求めた。

EUの拡大はここ数年停滞している。

しかし、EUの執行機関である欧州委員会と欧州議会はロシアによるウクライナ侵攻を受け、EUと西バルカン諸国の関係強化は欧州の安全保障維持に欠かせなという見解を示している。

現在、この地域の6カ国が加盟を目指し、協議を進めている。

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