◎ウクライナは24日、ロシア軍の侵攻開始から10カ月を迎えた。
2022年12月24日/ウクライナ、南部ヘルソン市、ロシア軍のミサイル攻撃を受けた通り(ロイター通信)

ウクライナ政府は24日、ロシア軍が南部ヘルソン市の住宅地を空爆し、民間人少なくとも10人が死亡、数十人が負傷したと発表した。

市当局によると、市中心部の住宅、道路、行政施設が破壊されたという。また負傷者のうち18人は重体と伝えられている。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はテレグラムに声明を投稿。この地域に軍事施設はないとしたうえで、「ロシア軍は虐殺を楽しんでいる」と糾弾した。

ウクライナ軍は先月、ヘルソン市を奪還した。ドニエプル川の東岸に撤退したロシア軍はヘルソン市を含む西岸地域を定期的に空爆している。

ウクライナ公共放送は空爆直後の様子を報じている。複数の遺体、炎上する車両、破損した建物などが映っていた。

ゼレンスキー氏は声明で、「ヘルソン市の状況を記録した写真や動画はセンシティブな内容と判断される可能性が高いが、空爆はセンシティブなものではなく現実だ」と述べている。

またゼレンスキー氏は「ロシア軍は快楽を得るためにウクライナ人を殺害している」と非難した。

ロシア国防省はこの空爆に関する声明を出していない。

ウクライナはこの日、侵攻開始から10カ月を迎えた。

2022年12月24日/ウクライナ、東部ドネツク州郊外の塹壕、ウクライナ兵(Libkos/AP通信)
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