◎この協定は2017年2月に締結され、アフリカ北部のリビアから出港した不法移民、人身売買組織、密輸などを取り締まるとしている。
リビア沖、亡命希望者たち(Valeria Mongelli/AP通信)

イタリアの首都ローマで26日、移民や難民の亡命を阻止することを目的とするイタリア・リビア移民協定に抗議するデモが開かれた。

この協定は2017年2月に締結され、アフリカ北部リビアを出港した不法移民、人身売買組織、密輸などを取り締まるとしている。

デモ隊は命がけで地中海を渡ろうとする人々がイタリア沖で拿捕され、亡命の機会を奪われていると非難した。

協定によると、イタリア政府はリビアの沿岸警備隊に船舶と訓練を提供し、人身売買や不法移民への対処を支援するとしている。

また協定はリビアを中心とするアフリカ北部諸国から欧州に不法に渡ろうとして捕まった移民を受け入れるセンターの設立をサポートし、支援を提供する。

しかし、人権団体はこのセンターを「強制収容所」と呼び、深刻な人権侵害が行われているとして、協定を直ちに破棄するよう求めている。

イタリア政府が撤回しない限り、この協定はまもなく自動更新される。

今月就任したメローニ(Giorgia Meloni)首相は密入国を阻止するために南地中海の海上封鎖を提案している。

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