▽シチリア島のマフィアはかつての黄金時代のように、麻薬密売で大きな利益を上げていた。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/イタリア、南部シチリア島の警察官(Getty-Images)-1.jpg)
イタリア南部シチリア島で警察の大規模捜査により、マフィアの構成員約130人が逮捕された。警察が11日、明らかにした。
それによると、このマフィアは1980年代から90年代にかけてシチリア島だけでなく、本土でもかなりの影響力を持っていたが、近年は犯罪組織「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」の勢いに押され、弱体化したという。
国防省傘下の組織カラビニエリは声明で、「11日の一斉摘発で逮捕された容疑者たちは麻薬密売、殺人未遂、恐喝、違法オンラインギャンブル、銃器の不法所持など、さまざまな罪に問われている」と述べた。
またカラビニエリは「他の犯罪で服役中の33人に対しても逮捕状が発行された」と明らかにした。
それによると、シチリア島のマフィアはかつての黄金時代のように、麻薬密売で大きな利益を上げていたという。
シチリア警察は声明で、「マフィアのボスは刑務所から暗号化された携帯電話を使って部下に指示を出し、コカインを売買させたり、オンライン詐欺にも関与していた」と述べた。
またシチリア警察は「現代のマフィアはテレグラムのような秘匿性の高いSNSなどを使って違法ビジネスを展開している」とした。
一部のメディアはこのマフィアがヌドランゲタの傘下に入ったと報じているが、詳細は不明だ。
ヌドランゲタはイタリアで最も強力なマフィアとされ、欧州の広い範囲、米国、オーストラリアなどで活動し、広大な国際犯罪ネットワークを構築している。