◎トッティ州知事は金銭と引き換えに政治的便宜を図ったとされ、汚職捜査の一環で自宅軟禁となった。
イタリア北部の港湾都市ジェノバ(Getty Images)

汚職容疑で告発されているイタリア北西部リグーリア州の州知事が自宅軟禁下に置かれている。現地メディアが7日に報じた。

それによると、トッティ(Giovanni Toti)州知事は金銭と引き換えに政治的便宜を図ったとされ、汚職捜査の一環で自宅軟禁となった。

トッティ氏の弁護士は声明で、「穏やかに、全ての嫌疑を説明できると確信している」と述べた。

検察によると、トッティ氏は2021年と22年に行われた4つの地方選挙に資金を提供する代わりに、地元の有力者に便宜を図ったとされる。

トッティ氏のスタッフと港湾都市ジェノバの実業家たちが疑惑に関与しているようだ。

リグーリア州政府は声明で、「トッティ知事は常にリグーリア州の利益を最優先してきた」と述べた。

それによると、同州議会は副知事を暫定州知事に指名したという。

法務省の報道官はトッティ氏を自宅軟禁下に置くという当局の決定に困惑していると表明。「この種の捜査でこのような措置が取られることは滅多にない」と述べた。

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