◎ストランジオ容疑者はイタリアの犯罪組織「ヌドランゲタ」の幹部とつながりがあると噂されている。
2023年2月19日/インドネシア、イタリアで指名手配されているストランジオ容疑者(Firdia Lisnawati/AP通信)

インドネシア警察は19日、麻薬取引と組織犯罪に関与したとして国際手配されているイタリア国籍の男をイタリアに送還すると発表した。

送還されるのはストランジオ容疑者、32歳。国際刑事警察機構(インターポール)は7年前に容疑者のレッドノーティス(赤手配書)を発行した。

地元メディアによると、容疑者はマレーシアのクアラルンプールからバリ島に入り、今月3日に逮捕されたという。

イタリア警察は大麻160kgの密売に関与したとして容疑者を指名手配している。

バリ警察は安全上の懸念から容疑者の移送時期を明らかにしていなかったが、報道によると、19日午後にバリの空港に移されたようだ。

ストランジオ容疑者はイタリアの犯罪組織「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」の幹部とつながりがあると噂されている。

このマフィアは欧州の広い範囲、米国、オーストラリアなどで活動し、広大な国際犯罪ネットワークを構築している。

インドネシア国家警察の報道官は記者団に対し、「ヌドランゲタが欧州などで活動していることを認識しており、それに関与し、インターポールの捜査対象になっている者は責任を負わなければならない」と述べたが、それ以上の詳細は捜査に支障が出るとして明らかにしなかった。

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