◎首都レイキャビクの南西に位置する火山ファグラダルスフィヤル(Fagradalsfjall)が噴火した。
2021年3月19日/アイスランド南西部のレイキャネス半島、噴火したファグラダルスフィヤルの火口の様子(AP通信/アイスランドメットオフィス)

ファグラダルスフィヤル(Fagradalsfjall)

アイスランド気象庁によると、首都レイキャビクの南西に位置する火山ファグラダルスフィヤル(Fagradalsfjall)が噴火したという。気象庁がフェイスブックに投稿した写真には、2方向に流れる溶岩の様子が写っていた。

気象庁によると、アイスランドでは過去3週間の間に大小合わせて40,000回以上の地震が発生していたという。

火口は首都レイキャビクの郊外から32kmほど離れている。噴火は現地時間20時45分頃から始まった。

緊急事態管理局によると、火口は最も近い道路から2.5kmほど離れているため、避難情報は発信してないという。

レイキャネス半島の南西に位置するファグラダルスフィヤルの亀裂(火口)の長さは500~700mほどと推定されている。なお、レイキャネス半島で噴火を確認したのは781年ぶり。ファグラダルスフィヤルは少なくとも6,000年間噴火していなかったと伝えられている。

2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火はヨーロッパ全土の航空路線に大きな影響を与えたが、気象庁によると、現時点で大量の灰と煙が放出されたという報告はなく、飛行機に影響が出る可能性は低いという。また、沿岸警備隊のヘリコプターが現地の状況を調査するために派遣されており、当局者は監視を続けるとツイートした。

火口から8kmほど離れたグリンダヴィクの住民は、「窓から真っ赤な空が見えます」とソーシャルメディアに投稿している。

アイスランドは大西洋中央部の裂け目(海面上)が見える世界で唯一の国である。

2021年3月19日/アイスランド南西部のレイキャネス半島、ファグラダルスフィヤル(AP通信/アイスランドメットオフィス)
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