◎デブレツェン中心部の広場には約1万人が集まった。
2024年5月5日/ハンガリー、東部デブレツェン、演説するマジャール氏(AP通信)

ハンガリー東部デブレツェンで5日、オルバン(Viktor Orbán)首相に対抗する新進気鋭の政治家が1万人規模の集会を開いた。

地元メディアによると、マジャール(Péter Magyar、43歳)氏は政治家としては新人で、汚職を一掃し、国民生活の質を高めると公約に掲げ、この3カ月で一躍有名になったという。

デブレツェン中心部の広場には約1万人が集まり、マジャール氏への支持を表明した。

報道によると、集会開始前に雨が降ったにもかかわらず、参加者は増え続け、一部の駅にもマジャール氏の横断幕やのぼりが設置されたという。

マジャール氏は演説の中で、「国民の大多数はエリートによる支配、憎悪、プロパガンダ、人為的な分断にうんざりしている。国民は協力、愛、団結、平和を望んでいる」と語った。

マジャール氏は与党フィデス・ハンガリー市民同盟の元党員。3カ月前にナショナリストのオルバン氏が「凝り固まったマフィア国家を運営している」と非難し、注目を集めた。

またマジャール氏はオルバン政権を「プロパガンダ・マシン」と呼び、次の議会選で倒すと宣戦布告した。

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