▽法案が成立すれば、政府は国の主権を脅かすとされるメディアやNGOを監視、制限、禁じることができるようになる。
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ハンガリーの首都ブダペストで18日、政府与党が議会(一院制、定数199)に提出した法案に抗議する集会が開かれ、約1万人が集まった。
オルバン(Viktor Orbán)首相の与党フィデス・ハンガリー市民同盟は独立系メディアやNGOなどを監視する法案を国会に提出。フィデスは議会議席の3分の2以上を占めるため、賛成多数で可決される見通しだ。
野党はこの法案をロシアの「外国の代理人法」と比較し、報道の自由を脅かすだけでなく、多くのNGOが政府の監視下に置かれ、活動を制限される恐れがあると非難している。
法案が成立すれば、政府は国の主権を脅かすとされるメディアやNGOを監視、制限、禁じることができるようになる。
オルバン氏は欧米の主要メディアを「プロパガンダマシン」と呼ぶなど、抑圧的な政策や法律を多数導入してきた。
この法案は国外からいくらかの資金援助を受けている団体を政府がブラックリストに登録し、活動を禁じたり、多額の罰金を課すことを可能にする。
議会は先月、フィデスが提唱するLGBTQ+(性的少数者)による公共イベントを禁じる憲法改正案を3分の2以上の賛成多数で可決した。
フィデスは3月、反LGBTQ法案をあっという間に可決した。