◎犠牲者の国籍は公表されていないものの、26日に自力で岩場に泳ぎ着いた2人はパレスチナ人とシリア人と伝えられている。
ギリシャ沖、亡命希望者たち(Getty Images)

ギリシャの沿岸警備隊は30日、ミコノス島沖で亡命希望者とみられる人々を乗せたボートが転覆した事故について、新たに6人の遺体を収容したと発表した。

これで事故の犠牲者は9人となった。このボートには少なくとも17人が乗船していたとみられる。

沿岸警備隊によると、ダイバーは水深約30mの地点で女性4人と男性1人の遺体を。エーゲ海中部の観光地キクラデス諸島の岩場で18歳女性の遺体を収容したという。

犠牲者の国籍は公表されていないものの、26日に自力で岩場に泳ぎ着いた2人はパレスチナ人とシリア人と伝えられている。

生存者の証言が正しければ、6人が行方不明ということになる。乗員はライフジャケットを着用していなかった。

事故はミコノス島沖で26日に発生し、成人女性2人と男性1人の遺体が収用されていた。

ミコノス島はトルコ沿岸の最も近い地点から150km以上離れている。

トルコに拠点を置く人身売買組織は近年、ギリシャのいくつかの島に移民を送りこむべく、沿岸警備隊のパトロールのスキを突いたり、警備が手薄なルートを使うなどしているようだ。

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