◎エブロス地方は西欧への亡命を希望する中東・アジア・アフリカ移民の拠点になっている。
ギリシャ近海、亡命希望者たち(Getty Images)

ギリシャ当局がトルコ国境を流れる川の小島に取り残されていた移民145人を救助した。地元警察が22日に明らかにした。

それによると、沿岸警備隊と警察の合同チームはエブロス地方の小島に取り残された男性70人、女性45人、子供30人を保護したという。

人々はシリア人かクルド人であることが確認された。

当局はこの地域で活動するNGOから連絡を受けたと報告している。

ギリシャとトルコの国境を流れるエブロス川は西欧への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの移民の主要な通り道のひとつである。

この地域で活動する人身売買組織はギリシャ当局の取り締まりを回避するため、移民を小島に見捨てることがある。

また、何千人もの移民がトルコ西部やアフリカ北部から海路でギリシャやイタリアを目指している。今月14日にはギリシャ南西部の沖合で推定750人を乗せた漁船が沈没。救助されたのはわずか104人だった。

この船はリビアからイタリアに向け出港したとされる。ギリシャの沿岸警備隊は漁船の位置を認識し、コンタクトも取れていたが、沈没前に人々を救助することができなかったと批判を集めている。

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