◎女性の権利保護を訴える団体は長年、「男性はトップレスが当たり前なのに、なぜ女性はダメなのか」と疑問を呈してきた。
プールサイドに横たわる女性(Getty Images)

独ベルリン市当局は9日、市内の公共プールにおけるトップレス利用を近々許可すると発表した。

女性の権利保護を訴える団体は長年、「男性はトップレスが当たり前なのに、なぜ女性はダメなのか」と疑問を呈してきた。

ドイツ通信社(dpa)はベルリン市議会の声明を引用し、「女性も市内のプールでトップレスで泳げるようにすべきという申し出が参議院(上院)のオンブズマン事務所に届き、精査されている」と報じた。

市内の公共プールを運営するBerliner Bäderは9日、この申し出とオンブズマン事務所で協議が始まったことを受け、服装規定を変更すると発表した。

ドイツ公共放送連盟(ARD)はオンブズマン事務所の声明を引用し、「Berliner Bäderの決定を歓迎する」と報じている。「男性、女性、性的少数者(LGBTQ+)を問わず、すべてのベルリン市民の平等な権利を確立することが重要です...」

ベルリンの公共プールで胸を出した女性は体を隠すかプールを出るよう求められ、時には再入場を禁止されることもあった。

ARDは「重要なことはこのルールが一貫して適用されることだ」と報じている。新しい規則が導入される時期は明らかになっていない。

ベルリンの地方裁は昨年9月、トップレスで屋外の水遊び場を利用し当局に隠すよう命じられた女性が起こした訴えを棄却している。

一部の反対派(主に女性)は公の場で女性が胸を露わにすることに懸念を表明している。

中部ゲッティンゲンの市議会は昨年9月、市営プールのトップレス利用を許可する決議案を可決。同市のプールでは男女を問わず、トップレスで泳げるようになった。

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