◎交渉の争点はGDLが減給なしで労働時間を週38時間から35時間に削減するよう求めていること。
2023年3月23日/ドイツ、首都ベルリン郊外の通り、サービス労働者の労組「ベルディ」のデモ(Hendrik Schmidt/ドイツ通信社)

ドイツの鉄道運転士を代表する労働組合GDLは6日、組合員に対し、24時間ストライキに参加するよう呼びかけた。

GDLはドイツ鉄道(国鉄)との交渉が決裂したことを受け、7日22時~8日22時までストを決行する予定である。貨物列車のストは7日18時から始まる。

GDLは先月16日にも20時間ストを行っている。ドイツ鉄道はこの時、ダイヤを大幅に短縮して運行した。

民間事業者が運営する一部区間はストの対象外である。

GDLの書記長はソーシャルメディアに声明を投稿。「ストの規模を拡大する可能性がある」と警告した。

GDLとドイツ鉄道の交渉は先月24日に決裂していた。

GDLは本格的なストを決行するか否かを決める組合員投票を開始しており、結果は19日に確定する予定だ。

交渉の争点はGDLが減給なしで労働時間を週38時間から35時間に削減するよう求めていること。会社側はこれを拒否している。

GDLは会社側に対し、組合員の月給を555ユーロ(約9万1000円)引き上げ、インフレ対策として一時金を最大3000ユーロ(約49万円)支払うよう求めている。

会社は11%の昇給に相当するオファーを提示したとされる。

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