◎容疑者の年齢は20~30歳と伝えられている。動機は調査中とのこと。
2023年1月25日/ドイツ、北部シュレスヴィヒホルシュタイン州、襲撃事件が発生した駅の近く(Jonas Walzberg/ドイツ通信社)

ドイツ当局は25日、北部シュレスヴィヒホルシュタイン州を走行していた列車内で、男が乗客複数人をナイフで刺し、少なくとも2人が死亡、7人が重軽傷を負ったと発表した。

地元警察によると、列車はキール発ハンブルク行き。男はシュレスヴィヒホルシュタイン州内の駅に停車する直前、乗客に襲いかかったという。

警察の報道官は声明で、「2人の死亡を確認し、3人が重傷、4人が軽傷を負った」と説明している。犠牲者の身元は明らかにされていない。容疑者も負傷し病院に搬送された。

容疑者の年齢は20~30歳と伝えられている。動機は調査中とのこと。

ドイツ通信社(dpa)によると、地元警察は現地時間午後3時前に列車の乗客から通報を受け、緊急出動したという。列車は緊急停止。容疑者は駆け付けた警察官に逮捕された。

州政府の内相はドイツ公共放送ARDの取材に対し、「ひどい事件にショックを受け、恐怖を感じている」と語った。

ARDは関係者の話を引用し、「連邦警察と検察庁の職員も現場に派遣された:」と報じている。

事件の現場となったブロクシュテットの駅は数時間閉鎖され、北部全域で列車の運行に遅れが出た。

ドイツ鉄道は25日、犠牲者に哀悼の意を表した。

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