◎デモ隊は22日にフンボルト大学のいくつかの部屋を占拠し、イスラエル政府に抗議した。
2024年5月23日/ドイツ、首都ベルリンのフンボルト大学前、親パレスチナデモの参加者と警察官(AP通信)

ドイツ警察が23日、首都ベルリンのフンボルト大学を不法占拠した親パレスチナデモ隊を排除し、約130人を一時拘束した。

デモ隊は22日にフンボルト大学のいくつかの部屋を占拠し、イスラエル政府に抗議した。

このデモを主導した団体はSNSに声明を投稿。大学に対し、イスラエルによるジェノサイド(集団殺戮)を阻止する各国の取り組みに参加するよう呼びかけた。

ドイツ通信社(dpa)によると、大学の管理者はデモ隊と協議し、23日夕方まで教室にとどまることを許可したという。

しかし、何人かがその後も退去を拒否したため、警察に通報。強制排除となった。

ベルリン警察の広報担当は記者団に対し、「何人かは自発的に退去したが、拒否した者は連行せざるを得なかった」と語った。

警察は教室や廊下に設置されたバリケードも除去し、このデモに参加した約130人を一時的に拘束した。

米国で始まったガザ戦争に抗議する学生デモは多くの欧州諸国に波及。ドイツでは今週、ミュンヘンやライプツィヒなどの大学で同様のデモが行われた。

ドイツ当局は反イスラエルデモに厳しい態度で臨んでおり、参加者がユダヤ人に対する憎悪を煽るようなスローガンを使用した場合、介入すると警告している。

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