◎逮捕者が出たかどうかは明らかにされていない。
ドイツ、フランクフルト(Getty-Images)

ドイツの捜査当局は15日、不正に入手した暗号通貨を扱う国内のプラットフォームを捜索し、大規模なオンライン資金洗浄(マネーロンダリング)活動を取り締まったと発表した。

ドイツの連邦警察庁とフランクフルト検察は共同声明で、チップミキサー(Chipmixer)と呼ばれるプラットフォームを停止させ、約4400万ユーロ相当のビットコインと7テラバイトのデータを押収したと明らかにした。

警察庁は米当局や欧州警察機関(ユーロポール)と連携して捜査に当たった。

逮捕者が出たかどうかは明らかにされていない。

チップミキサーはダークウェブ(匿名性を高める特殊なツールによってのみアクセス可能なインターネット)で活動していた。

捜査当局によると、チップミキサーは2017年半ば頃からサービスを提供し、出自不明な暗号通貨(主にビットコイン)を扱っていたという。

入金された暗号通貨は「チップ」と呼ばれる専用のコインにされ、出自を隠す特殊なプログラムで管理されていたようだ。

このプラットフォームは約15万4000ビットコイン(28億ユーロ、約4000億円)を洗浄したと推定されている。

その大部分はダークウェブのマーケットプレイス、ランサムウェアを扱う組織、その他の犯罪からもたらされたものと考えられている。

捜査当局によると、米連邦捜査局(FBI)はこの資金洗浄を主導した主犯格を追跡しているという。

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