◎空港労組はインフレ率を考慮した賃上げ(ベア)を要求している。
2022年5月15日/ドイツのフランクフルト国際空港(Martin Meissner/ドイツ通信社)

ドイツの空港労働組合は13日、いくつかの空港で基本給の引き上げを求める1日ストを行い、経営陣に要求に応じるよう訴えた。

サービス労働者の労組「ベルディ(Verdi)」はベルリン、ハンブルク、ハノーバー、ブレーメンの各空港労組にストを実施するよう要請。各労組はこれに応えた。

ドイツ通信社(dpa)はベルリン・ブランデンブルク国際空港発の約200便と、到着便の3分の1が欠航になる見込みと報じた。

ハンブルクは13日の出発便123便すべてと、到着便の約半分の欠航が決まった。

ベルディと空港労組はインフレ率を考慮した賃上げ(ベア)を要求している。

dpaによると、連邦政府と州政府職員による給与交渉も難航しているようだ。

ベルディの書記長は先月、地元メディアのインタビューで「10.5%、月給500ユーロ(約7万2000円)の引き上げを約束しない限り、ストは続く」と述べていた。

会社側は「計5%の賃上げ(2段階)と1人あたり2500ユーロの一時金」を提示したが、ベルディはこれを不十分と拒否している。

次の交渉は3月27日に行われる予定だ。

航空保安員や地上職員の賃上げをめぐる交渉も続いているが、こちらも難航している。

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