◎現職のルッテ首相は政界引退を表明している。
2023年11月24日/オランダ、首都アムステルダム、自由党(PVV)のウィルダース党首(Peter Dejong/AP通信)

昨年11月のオランダ下院選(定数150)で勝利した極右「自由党(PVV)」のウィルダース(Geert Wilders)党首が13日、連立交渉が難航していると明らかにした。

反イスラム・反移民を追求するウィルダース氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「連立を組む全ての政党が支持してくれた場合のみ、私は首相になれる...そんなことはない」と書き込んだ。

オランダの地元メディアは情報筋の話しとして、「連立交渉の突破口は、PVV新政権に参加するであろう3党から首相を選出することだ」と報じている。

これにより、ウィルダース氏を党首としない内閣が発足する可能性が出てきた。

あるメディアは「第一党に躍進したPVVから首相を選出しない異常事態内閣が発足する」と報じているが、どうなるかは不明だ。

これが実現しても、PVVとウィルダース氏は政権の原動力になるだろう。

地元メディアによると、ウィルダース氏と他の3党の党首は質問に応じなかったという。

ある地元メディアはPV0関係者の話しとして、「ウィルダース党首は首相になって国を率いるという野心を脇に置く決断を下した」と伝えているが、事実か否かは不明だ。

ウィルダース氏はその後、Xに投稿した別の声明で、「オランダの首相になることを諦めていない」と強調した。

「私はまだオランダの首相になることを諦めていない。多くのオランダ国民の支持を得てね。明日でなくても、明後日でもいい...」

現職のルッテ(Mark Rutte)首相は政界引退を表明している。米英独仏などは先月、ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)NATO事務総長の後任にルッテ氏を起用することに支持を表明した。

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