◎使い捨て電子タバコは「ニコチンなし・タールなし」で手軽に始められるとして若者の間で人気が高まっている。
フランス、パリ市内のタバコ屋、使い捨て電子タバコ(Getty Images)

フランス議会は甘いフレーバーでティーンエイジャーに人気の「使い捨て電子タバコ」の使用禁止を検討している。現地メディアが4日に報じた。

それによると、ボルヌ(Elisabeth Borne)首相はこの禁止法案を強く支持し、使い捨て電子タバコが若者の健康に害を与えるだけでなく、新たなゴミの発生源として問題されていることを注視している。

国民議会(下院)は4日夜にこの法案を採決する予定だ。可決されれば上院に移り、2024年9月までに施行される可能性がある。

使い捨て電子タバコは「ニコチンなし・タールなし」で手軽に始められるとして若者の間で人気が高まっている。

専門家はこれに中毒性のある危険な化学物質が含まれているものがあるとして、警鐘を鳴らしている。

タバコの販売禁止を求める団体ACT(Alliance Against Tobacco)の代表はAP通信の取材に対し、「使い捨て電子タバコはプラスチック製で、リチウム電池や重金属を含み、これらに含まれる化学物質は猛毒であり、環境への影響だけでも禁止に値する」と語った。

使い捨て電子タバコは再充填・再充電するように設計されておらず、その小型で充電不可能なリチウム電池は主に埋設処分されている。

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