◎ロ軍は10月中旬にアウディーウカ周辺で大規模攻撃を開始して以来、この地域に最大8旅団を投入したとみられる。
2023年8月11日/ウクライナ、首都キーウ近郊、民間人向けの軍事訓練に参加した女性(Efrem Lukatsky/AP通信)

ロシア国防省は29日、黒海とウクライナ南部クリミア半島上空に飛来したウクライナ軍のドローン36機を撃墜したと発表した。

ロシア南部クラスノダール地方当局によると、市内の製油所で火災が発生したという。原因は明らかにしていないが、国営メディアは情報筋の話しとして、「火災の原因はウ軍のドローン空爆か、撃墜したドローンの破片によるものとみられる」と伝えている。

ロシアのウクライナ国境付近やクリミア半島ではドローン攻撃、砲撃、空爆が日常茶飯事になっている。

ウクライナ政府はロシア国防省の発表に反応を示していない。

一方、ウクライナ空軍は29日、同軍の防空部隊がロ軍のイラン製ドローン5機を撃墜したと発表した。

東部ドネツク州アウディーウカ周辺ではウ警察のパトカーがロ軍の砲撃を受け、警察官4人が負傷したと伝えられている。

英秘密情報部(MI6)は今週末、ドネツク州アヴディーウカ周辺で激戦が続いており、その結果、ロ軍は今年最大規模の死傷者を出したと評価した。

それによると、ロ軍は10月中旬にアウディーウカ周辺で大規模攻撃を開始して以来、この地域に最大8旅団を投入したとみられる。

ドネツク州のロシア当局は29日、ロシアの支配下にある地域で民間人9人が殺害された事件を捜査していると発表した。それによると、9人のうち2人は子供。身体に銃創があり、9人とも民家で発見されたという。

ロシア連邦議会下院議長は同日、EUがウクライナの戦後復興を支援するために凍結しているロシア資金を流用するのであれば、ロシアは敵対的とみなすEU加盟国の資産を差し押さえる可能性があると警告した。

EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は今週、ロシア資産の流用について、関係機関と調整を進めていると表明していた。

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