◎アムステルダム市長は歓楽街の中心部に複数階建ての風俗ビルを建設したいと考えている。
オランダ、首都アムステルダムの歓楽街(Getty-Images)

欧州医薬品庁(EMA)は7日、オランダの首都アムステルダムの本部ビル近くに「エロスセンター(風俗ビル)」が建設される可能性があることに不満を表明した。

歓楽街を好むオランダ人男性、観光客、観光業界は風俗ビルがアムステルダムの産業を活性化すると期待している。

しかし、EMAは風俗ビルが「迷惑行為、麻薬取引、泥酔、カオス」を後押しすると不満を示した。

アムステルダム市長は歓楽街の中心部に複数階建ての風俗ビルを建設したいと考えている。

しかし、この計画は売春に反対する地元当局の激しい反対運動を引き起こした。

EMAはアムステルダムの歓楽街をめぐる問題について、「売春エリアの場所を変えても、また同じような問題が発生するだけだ」と批判している。

「エロスセンター(風俗ビル)をEMA本部近くに建設すれば、周辺地域に同じような問題をもたらす可能性があります...」

EMAはイギリスのEU離脱後、2019年にアムステルダム南部の地区に本部を移した。この地区は風俗ビルの建設を検討している地域のひとつである。

アムステルダム市議会は2021年、特定の地域で売春関連の犯罪が急増したことを受け、風俗エリアの移転計画案を可決した。

地元メディアによると、市当局は著名な建築家にビルの設計を依頼したという。建物の規模は明らかになっていないが、多くの風俗店が入ると予想されている。

一部のセックスワーカーは風俗ビルが治安の回復に役立つと期待している。

セックスワーカーが働くエリア(公園や路上)では暴力や性犯罪が多発している。風俗ビルができれば、そこに客が集まり、犯罪も減少するかもしれない。

市議会は先月、新たな条例案を可決し、歓楽街の路上で大麻を吸うことを禁じると発表した。この条例は5月中頃に施行される予定だ。

条例が施行されると、セックスワーカーを雇う店舗や風俗店は午前3時までに店を閉めなければならなくなる。

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