◎オランダの農場で狂牛病が検出されたのは2011年以来、約12年ぶり。
オランダの農場(Getty-Images)

オランダ政府は1日、南ホラント州の農場で最近死んだ牛1頭から牛海綿状脳症(狂牛病、BSE)が検出されたと発表した。

地元メディアはアデマ(Piet Adema)農相が連邦議会に宛てた書簡を引用し、「対象の農場は閉鎖された」と報じている。

またアデマ氏は「現時点で報告された症例は1例のみであり、人間の健康に対するリスクはない」と説明した。

アデマ氏によると、この牛は「非定型BSE」と呼ばれる自然発生型BSEに感染していたという。

狂牛病は1980年代後半にイギリスの農場で初めて確認され、感染した牛の肉を食べた数百人が致死性の脳の変性疾患「クロイツフェルト・ヤコブ病」で死亡した。政府は約450万頭を殺処分し、蔓延を食い止めた。

狂牛病に感染する個体はこの病気を引き起こすと考えられている「感染牛の肉や骨粉を含む飼料」が禁止された後、激減した。

オランダの農場で狂牛病が検出されたのは2011年以来、約12年ぶりである。

地元メディアによると、食品管理当局は死んだ牛の子供や同じ飼料を食べて育った牛の調査を進めているという。この農場の牛は検査を受けた後、殺処分される予定。

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