◎極右「自由党(PVV)」は昨年11月の議会選で第1党に躍進したものの、連立交渉で行き詰まった。
2023年11月24日/オランダ、首都アムステルダム、自由党(PVV)のウィルダース党首(Peter Dejong/AP通信)

昨年11月のオランダ下院選(定数150)で勝利した極右「自由党(PVV)」のウィルダース(Geert Wilders)党首が8日、イスラム教の聖典コーランとモスクの禁止を求める政策を撤回した。

PVVは議会選で第1党に躍進したものの、連立交渉で行き詰まった。

PVVは37議席を獲得。左派連合(PVDA・GL)は25議席、政界引退を表明しているルッテ(Mark Rutte)首相の自由民主党は24議席、中道の新社会契約党(NSC)が20議席であった。

ウィルダース氏はNSCと連立を組みたいと考えている。

NSCの党首はウィルダース氏の政策の一部が憲法に違反している可能性があると懸念を示していた。

ウィルダース氏はその後、PVVの反イスラム政策を軟化させると示唆。NSCの懸念に対処しようとしたが、交渉は難航を極めている。

ウィルダース氏は声明で、「時には提案を撤回しなければならないこともあるだろう」と述べ、支持者に理解を求めた。「私はオランダ国民のために働きたいと考えています。PVVの政策・提案は憲法に沿ったものであると示すつもりです...」

地元メディアによると、PVVは9日から連立交渉を再開する予定。

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