◎終身刑を言い渡された6人のうち5人は勾留中。6人目は捕まっていない。
コンゴ民主共和国、東部・北キブ州、国連PKO部隊(Getty Images)

コンゴ民主共和国の地方裁判所は7日、駐イタリア大使を含む3人が殺害された事件について、被告6人に終身刑を言い渡した。

2017年からコンゴに駐在していたアッタナシオ(Luca Attanasio)大使は2021年2月、東部・北キブ州の州都ゴマから世界食糧計画(WFP)の車列で移動中に襲撃を受けた。

この攻撃でアッタナシオ氏、イタリア人ボディガード、コンゴ人運転手が殺害された。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

コンゴ政府はこの事件に東部地域で活動するルワンダのフツ族武装勢力「ルワンダ解放民主軍(FDLR)」が関与していると主張したが、FDLRは関与を否定している。

検察は6人を「虐殺軍団の戦闘員」と呼び、死刑を求刑。大使を誘拐して身代金を要求しようとしていたと主張した。

終身刑を言い渡された6人のうち5人は勾留中。6人目は捕まっていない。

弁護側は即日控訴し、内務省と警察を非難した。それによると、6人は拷問を受け自白させられたという。

北キブ州では同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」が攻勢を強めている。M23とコンゴ軍は戦争状態にあり、停戦の目途は全く立っていない。

スポンサーリンク