◎デンマークはF35を27機発注しており、40年以上前に購入したF16に取って代わることになる。
2023年5月25日/デンマークの空軍基地、米ロッキード・マーティン社のF16戦闘機(Bo Amstrup/Ritzau Scanpix/AP通信)

デンマーク政府がウクライナ兵パイロットに対するF16戦闘機(米ロッキード・マーティン社製)の訓練を開始した。現地メディアが26日に報じた。

国防省の報道官は公共放送DRの取材に対し、「F16を使ったウクライナ兵パイロットの訓練は26日から始まり、空軍が保有するF16の切り替えは2年前倒しされる」と明らかにした。

それによると、同空軍はF16の後継であるF35への切り替えを2025年末までに終える予定だという。当初の切り替え期日は2027年だった。

国防省の報道官はDRに、「デンマークのF16をウクライナに供与するかどうか、何機供与するかなど、具体的な計画は検討中である」と語った。

また報道官は「ウクライナのパイロットは6~8カ月の訓練を受けなければならない」とし、供与が決まったとしても、年内に引き渡す可能性は低いという見方を示した。

デンマークはF35を27機発注しており、40年以上前に購入したF16に取って代わることになる。その切り替え作業は2023年後半から2025年末にかけて行われる予定だ。

ウクライナは以前から、ロシアの侵略に対抗するため、西側の戦闘機を求めていた。

米国と他のNATO加盟国はこれに難色を示していたが、今年、ウクライナのパイロットがF16の訓練を受けられるようにすることで合意した。

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