◎マルグレーテ2世は1972年1月15日、父であるフレデリク9世の後を継いだ。
2022年9月11日/デンマーク、首都コペンハーゲン、女王マルグレーテ2世(Mads Claus Rasmussen/Ritzau Scanpix/AP通信)

デンマーク王室は11日、首都コペンハーゲンで女王マルグレーテ2世(Queen Margrethe II)の即位50年を記念する式典と昼食会を開催した。

マルグレーテ2世は9日、イギリスのエリザベス女王に哀悼の意と敬意を表し、式典の規模を大幅に縮小するよう命じた。

報道によると、マルグレーテ2世は10日と11日の式典プログラムを調整するよう関係機関に要請し、コペンハーゲンの市内で予定されていたイベント(騎馬隊の行進など)を中止したという。このイベントには市民数万人が参加すると予想されていた。

マルグレーテ2世らは11日、日曜礼拝、王室の船での昼食会、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの国王夫妻と大統領を招いた式典などに参加した。

マルグレーテ2世は1972年1月15日、父であるフレデリク9世(Frederik Ⅸ)の後を継いだ。

50周年式典は1月に予定されていたが、コロナウイルスの感染拡大を受け、ほとんどの行事が中止または延期されていた。

デンマーク王室はスキャンダルとは無縁で、政治とのかかわりを避けつつ、王室の近代化に尽力した。特にマルグレーテ2世の人気は群を抜いており、世界で最も人気の高いロイヤルファミリーと呼ばれるようになった。

一部の専門家はマルグレーテ2世を「平和と民主主義の守護者」と呼んでいる。

2022年9月11日/デンマーク、首都コペンハーゲン、昼食会場に向かう王女と王子(Mads Claus Rasmussen/Ritzau Scanpix/AP通信)
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