◎このウイルスは数週間前から欧州各地で確認されている。
デンマークの農場(AP通信)

デンマークの複数の農場で青舌病(ブルータング)に感染した家畜が確認された。政府が3日、明らかにした。

専門家によると、青舌病は虫を媒介して感染する病気で、動物から動物に感染することはなく、人間には無害である一方、反芻動物(主に羊、牛や山羊も含まれる)には致命的だという。

デンマークで青舌病の症例が確認されたのは初めて。

このウイルスは数週間前から欧州各地で確認されている。

デンマーク当局によると、このウイルスは首都コペンハーゲンの離島でも確認されたという。ドイツ、フランス、オランダでも家畜の感染が報告されている。

デンマークでこのウイルスが最初に確認されたのは先月下旬。ドイツ国境近くの羊と牛を飼っている農場で確認された。

当局はEUの執行機関である欧州委員会にこの事例を報告。農場の家畜にワクチン接種を行い、感染拡大を食い止めようとしている。

当局は声明で、「このウイルスはダニを介して全土に広がる可能性が高い」と述べ、畜産業者や牧場主などに警戒を呼びかけた。

この主な症状としては、高熱、口内炎、顔や舌の腫れ、酸素不足からくるチアノーゼと呼ばれる舌の青色など。呼吸困難に陥り死ぬこともある。

専門家によると、感染した家畜の乳がヒトの健康に影響を与えることはないが、乳量は減少するという。

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