◎デンマークのバンディドス構成員は近年、殺人、傷害、麻薬関連犯罪などで収監されており、社会問題になっている。
デンマーク、首都コペンハーゲンの警察官(Getty Images)

デンマーク政府は2日、犯罪集団の残忍な暴力と破壊的な活動が地域住民に不安をもたらすとして、オートバイギャング「バンディドス(Bandidos)」のデンマーク支部に解散命令を出すかどうか検討していると明らかにした。

オートバイをブンブン乗り回すバンディドスのデンマーク支部は1973年に誕生した。それから3年後、おなじくオートバイをブインブイン乗り回すライバルギャング「ヘルズ・エンジェルズ(Hells Angels)との確執が生じ、11人の死者と100人近くの負傷者を出す抗争が発生した。

デンマークのバンディドス構成員は近年、殺人、傷害、麻薬関連犯罪などで収監されており、社会問題になっている。

法務省の報道官は声明で、「被害者だけでなく、多くの地域住民がバンディドスの暴力や破壊活動にショックを受けている」と述べた。

同省によると、警察の専門機関はバンディドスに解散命令を出せるかどうか検討し、年内に結論を出す予定だという。

解散命令には裁判所の承認が必要である。

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