◎2人はいずれも男で年齢は18歳と20歳。移民43人を2隻の船に乗せ、同国南東部に密入国させようとした疑いがある。
キプロス沖、西欧を目指す移民たち(Getty Images)

キプロスの裁判所は23日、同国沖で救助されたシリア移民の密入国に関与したとされるシリア人2人を7日間勾留するよう命じた。

地元メディアによると、2人はいずれも男で年齢は18歳と20歳。移民43人を2隻の船に乗せ、同国南東部に密入国させようとした疑いがある。

沿岸警備隊と警察は22日、南東部沖約46kmと65km地点で船を発見した。

AP通信によると、船には女性4人と未成年者15人を含む45人が乗っていたという。

人々は警察の巡視艇で本土に上陸し、移民受け入れセンターに移送された。

警察によると、2隻の船は21日にシリア西部タルトスの港を出港。旅費として1人当たり2500ドルを支払っていたという。

今年キプロスに到着した移民約4800人(23日時点)のうち約400人がボートで入国。ほぼ全員がシリア人だった。

ボートでキプロスを目指す移民は平年より増加傾向にあるようだ。昨年は1万7434人のうち807人がボートで、一昨年は1万1913人のうち713人だった。

ギリシャ沖で先週発生した移民船沈没事故ではパキスタンやシリアの移民など500人以上が行方不明になったと推定されている。

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