◎議会(一院制、定数151)は14日に解散。ミラノビッチ大統領はこれを承認し、4月17日に議会選を行うと発表した。
クロアチアのミラノビッチ大統領(ロイター通信)

クロアチアの憲法裁判所は18日、ミラノビッチ(Zoran Milanović)大統領が来月の議会選に立候補すると表明したことについて、「辞任しない限り、立候補することはできない」と裁定した。

ミラノビッチ氏は記者会見で憲法裁判所の決定を非難。「ギャングのやり方だ」と主張した。

またミラノビッチ氏は「私は必ず首相になるつもりだが、やり方は教えない」と述べた。

議会(一院制、定数151)は14日に解散。ミラノビッチ氏はこれを承認し、4月17日に議会選を行うと発表した。

それから数時間後、ミラノビッチ氏は野党・社会民主党から議会選に立候補すると突然表明した。

一部の地元メディアは「ミラノビッチ氏が辞意表明」と速報で報じたが、同氏はこれを否定している。

憲法裁判所は声明で、「大統領が議会選に出馬したいのであれば、憲法に基づき、職を辞す必要がある」と述べた。

また憲法裁判所は「ミラノビッチ氏と社会民主党はこの勧告に従い、憲法に基づいて行動しなければならない」と強調した。

ミラノビッチ氏が辞職するかどうかは不明だ。一部メディアは関係者の話しとして、「数日中に辞意を表明する可能性がある」と報じている。

与党・クロアチア民主同盟(HDZ)は野党連合の挑戦を受けることになる。HDZは複数の汚職疑惑で猛批判を浴びているが、プレンコビッチ(Andrej Plenkovic)首相はこれを否定している。

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