◎右派団体「欧州保守・改革派」のジャンバズキ議員は、16日の本会議を退席する際に右腕を斜め上に突き出したと伝えられている。
2022年2月16日/フランス、ストラスブールの欧州議会、ロベルタ・メツォラ欧州議会議長(Jean-Francois Badias/AP通信)

2月17日、欧州議会はブルガリアの保守的な議員が今週行われた法の支配に関する本会議の討論を終えた後にナチス式敬礼を披露したように見えたとして、懲罰手続きを開始すると発表した。

右派団体「欧州保守・改革派」のジャンバズキ議員は、16日の本会議を退席する際に右腕を斜め上に突き出したと伝えられている。

ジャンバズキ議員は17日にツイッターを更新し、「欧州議会の指導者たちは文脈から一部を取り出し、大騒ぎしている」と投稿した。「誹謗中傷は許されません。彼らは恥を知るべきです」

しかし、ロベルタ・メツォラ欧州議会議長はジェスチャーをナチス式敬礼と認定し、「ファシスト敬礼は決して容認できず、どこでも容認されず、いかなる理由があろうと容認できない」と憤慨した。「このジェスチャーは、我々の歴史の最も暗い章にとどめるべきです...」

現地メディアによると、議会を懲罰を科す前にジャンバズキ議員に当時の状況を説明する機会を与える予定だという。懲罰の詳細は明らかにされていないが、経済的制裁や議事録の公開停止などが考えられる。

一方、欧州司法裁判所はEU加盟国が法の支配の原則に違反した場合、EU(を統括する欧州委員会)は対象の加盟国への支援金の支払いを停止することができると判決を下した。

ハンガリーとポーランドの保守政府は支援金の支払い停止に異議を唱えており、一部の議員は国の運営を妨害する悪質な措置と反論していた。

ジャンバズキ議員はこの判決を「忌まわしい」とののしり、非難した。

ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相とポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は反移民と反LGBT政策を推進している。

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