◎この1年半で4回目となる総選挙は2日に行われた。
2022年10月4日/ブルガリア、首都ソフィア、ボイコ・ボリソフ元首相(Valentina Petrova/AP通信)

ブルガリアのボリソフ(Boyko Borissov)元首相は4日、議会選で中道右派の「GERB(欧州発展のためのブルガリア市民)」が勝利したことを受け、政敵を招いて連立協議を行いたいと提案した。

この1年半で4回目となる総選挙は2日に行われ、GERが投票率25.4%を獲得し第1党に返り咲いた。ペトコフ(Kiril Petkov)前首相率いる改革派を含む他の5政党が議席確保に必要な投票率を満たした。

投票率は40%に届かなかった。

ボリソフ氏は2009~2021年初めまで首相を務めたものの、汚職、ロシアオリガルヒとのつながり、メディアへの圧力疑惑などが浮上し、全国規模の激しいデモを引き起こした。

ボリソフ氏は党本部で記者団に対し、「首相にも閣僚にもなりたくない」と表明した。

ボリソフ氏は「国民は結束を求めている」と述べ、国民の大多数が選挙ではなく国をひとつにまとめあげる新内閣を望んでいると指摘した。「国民は政治家の言い争いにウンザリしています...」

ボリソフ氏は政敵を交えて連立交渉を行い、共通点を見出すべきだと提案した。

またボリソフ氏は、「今回選出された議員はロシアのウクライナ侵攻に対する考えを明確にしなければならない」と強調した。「制裁に賛成か反対か、侵攻に賛成か反対か、併合に賛成か反対か、ハッキリさせる必要があります...」

新内閣はインフレ、エネルギー価格の高騰、ユーロ圏とシェンゲン圏への参加など、多くの問題に対処する必要がある。

ボリソフ氏は、「政治家はこの冬を乗り切れるような政府を作らなければならない」と述べ、新内閣は4年の任期を全うすることを念頭に置くべきだとした。

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