◎当局によると、今のところ爆発物は見つかっていないという。
ブルガリア、首都ソフィアの議会議事堂(Getty Images)

ブルガリアの警察当局は28日、国内の数十の学校がメールや電話で爆破予告を受け、2日連続で休校措置を取ったと発表した。

地元メディアによると、脅迫は首都ソフィア、黒海沿岸の都市バルナ、東部ブルガスで確認されたという。

教育委員会は脅迫を受けた学校を閉鎖。警察が爆発物を捜索した。

当局によると、今のところ爆発物は見つかっていないという。

首相府の報道官はSNSに声明を投稿。欧州および米国の情報機関と協力して捜査に当たっていると報告した。

それによると、他の欧州諸国でも同様の脅迫メール・電話が確認されたという。

ブルガリアでは4月1日に総選挙の投票が行われる予定だ。地元メディアによると、投票所の多くが学校の体育館に開設されている。

ブルガリア国営放送(BNT)はサイバー犯罪の専門家の話を引用し、「政治的な混乱とパニックを引き起こそうとする集団が関与している可能性が高い」と報じている。

それによると、脅迫メールは国外から送信されたもので、ブルガリアの分断を画策するロシアのハッカーによる犯行の可能性が高いという。

国家警察は脅迫が相次いだことを受け、公共機関・施設の避難を進める前に「潜在的な危険性を分析する」システムを見直すとしている。

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