◎ジョンソン氏はキーウ郊外のブチャとボロジャンカも視察した。
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イギリスのジョンソン(Boris Johnson)元首相が22日、ウクライナの首都をキーウを電撃訪問し、ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と会談した。
ジョンソン氏は記者団に対し、「ゼレンスキー大統領の招きで訪問できることは特権だ」と語った。
ジョンソン氏は首相在任中の新たな疑惑に直面している。
公共放送BBCによると、ジョンソン氏は在任中にBBCのシャープ(Richard Sharp)会長が融資保証を得るのを手助けした可能性があるという。シャープ氏はその後、BBC会長に任命された。
ジョンソン氏は記者団の質問をかわし、ゼレンスキー氏ら政府閣僚の歓迎を受けた。
ゼレンスキー氏はテレグラムに声明を投稿。「ウクライナの真の友人であるボリス・ジョンソン氏をキーウに招くことができてうれしい」と書き込んだ。
ジョンソン氏はキーウ郊外のブチャとボロジャンカも視察した。
この2つの町ではロシア軍に殺害されたとみられる市民の集団墓地が複数見つかっている。
ジョンソン氏は「ウクライナの人々はあまりにも長い間、耐え難い苦しみを味わっている」と述べ、西側の力を結集してロシアに勝つことが重要だと語った。「この戦争を終わらせる唯一の方法はウクライナが勝つこと、できるだけ早く勝つことです」
またジョンソン氏はプーチン(Vladimir Putin)大統領に言及し、「あの男が失敗するほど、ウクライナと世界は平和になる」と指摘した。
BBCによると、英首相府はジョンソン氏のウクライナ訪問を認識しており、訪問を支持しているという。
首相府はスナク(Rishi Sunak)首相の声明を引用し、「イギリスはウクライナの後ろ盾であり、今後も支援を継続すると表明する議員の訪問を支持する」と述べている。
スナク氏は先週、ゼレンスキー氏と電話会談を行い、陸軍の主力戦車「チャレンジャー2」の供与を発表した。
ジョンソン氏は西側の戦車供与には言及せず、「ウクライナが必要とする支援を継続することが重要だ」と述べた。
イギリスを含む西側同盟国の圧力に直面しているドイツは主力戦車「レオパルト2」の供与を承認できずにいる。