◎沿岸警備隊によると、7人のシリア人が救助され、ランペドゥーザ島に搬送された。
イタリア南部ランペドゥーザ島、移民船と沿岸警備隊(Getty Images)

イタリア南部ランペドゥーザ島沖で移民を乗せたボートが転覆し、約20人の移民が行方不明になったとみられる。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が4日、明らかにした。

イタリアの沿岸警備隊によると、7人のシリア人が救助され、ランペドゥーザ島に搬送された。

巡視艇はその後、島の南東約16キロ付近でひっくり返ったボートを発見した。

UNHCR駐イタリア代表はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「救助された7人は意識不明の重体で、少なくとも20人が行方不明になったとみられる」と書き込んだ。

沿岸警備隊は声明で、「28人を乗せたボートは9月1日にリビアを出港し、うち21人は悪天候のため海に落ちた」と述べた。

海軍と沿岸警備隊の航空機が行方不明者の捜索にあたっている。

地中海は世界で最も多くの死者を出している亡命ルートのひとつである。

国際移住機関(IOM)によると、昨年は2500人以上の移民が死亡または行方不明となり、今年は先月末時点で1047人が死亡している。

リビアの沿岸警備隊は3日、東部トブルクの沖合数十キロの地点で移民を乗せたボートが転覆し、1人が死亡、9人が救助され、22人が行方不明になっていると明らかにした。

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