◎ウクライナ東部ハルキウ州、ドネツク州、ルガンスク州、南部ヘルソン州などの数千キロにわたる前線では激しい戦闘が続いているものとみられる。
2024年6月8日/フランス、首都パリ、マクロン大統領(左)とバイデン米大統領(Getty Images/AFP通信)

フランスのマクロン(Emmanuel Macron)大統領と米国のバイデン(Joe Biden)大統領が8日、パリの大統領府で会談し、ロシアの侵攻に直面するウクライナへの支援を再確認した。

バイデン氏は共同記者会見で、「ロシアを放置すれば、ウクライナを越え、他の欧州諸国に攻め入る」と警告した。

またバイデン氏は「ウクライナでロシアを止めなければならない」と強調。この戦争が続く限り、ウクライナに必要な支援を提供し続けると約束した。

マクロン氏は米国によるウクライナ支援を称賛。「西側諸国が一致団結してウクライナを支持し続けることが重要だ」と述べた。

またマクロン氏はバイデン氏が以前の会談で「欧州全体の安全が脅かされている」と言及したことに触れ、「我々はウクライナの真横に立っており、決して逃げず、手を引かない」と強調した。

バイデン氏は5日にフランス入りし、第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦の決行日(Dデー)から80周年を記念する式典に出席。7日にはウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領とパリで会談した。

マクロン氏も7日にゼレンスキー氏と会談し、さらなる支援を表明している。

米ホワイトハウスは8日、「仏米の首脳はウクライナにおけるロシアの侵攻が大西洋全域の安全保障を脅かしていることに同意した」と声明を出した。

またホワイトハウスは「両首脳はウクライナへの政治、安全保障、人道、経済分野を継続的に支援するというコミットメントを再確認した」と述べた。

ウクライナ東部ハルキウ州、ドネツク州、ルガンスク州、南部ヘルソン州などの数千キロにわたる前線では激しい戦闘が続いているものとみられる。

ウ軍参謀本部は8日、ハルキウ州の戦闘の火種となっているボルチャンスクの半分以上を掌握したと明らかにした。

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