◎ベラルーシは欧州で唯一、死刑制度を維持している。
ベラルーシ、首都ミンスク、ルカシェンコ大統領(Nikolay Petrov/BelTA/AP通信)

世界180以上の非政府の人権団体による連合体「国際人権連盟」は22日、ベラルーシ政府に対し、先月下旬に死刑判決を受けたドイツ人の刑を執行しないよう求めた。

ベラルーシの人権団体「ビアスナ人権センター」によると、死刑判決を受けたのはドイツ赤十字で医療従事者として働く男性職員。テロリズム、過激主義、傭兵活動に関与した罪で死刑判決を受けたとされる。

ドイツ外務省はこの男性が死刑判決を受けたことを確認したが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

ビアスナは男性が「事件に巻き込まれた可能性がある」と述べているが、裁判の情報は得られなかったという。

ベラルーシは欧州で唯一、死刑制度を維持している。ビアスナによると、受刑者は刑執行を当日告知され、銃殺刑に処される。

国際人権連盟は声明で、ベラルーシ当局に対し、「罪状にかかわらず、刑執行を直ちに停止し、生存権、拷問や虐待から解放される権利、適正手続きと公正な裁判を受ける権利など、ベラルーシの国際人権義務を完全に遵守するよう求める 」と述べた。

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