2020年10月24日 AP通信/ベラルーシ、首都ミンスクでの抗議活動、ルカシェンコ大統領の辞任と再選挙を求める女性たち

野党党首の要求

・抗議者に対する重火器の使用許可を取り消し、暴力と残虐行為を今すぐ禁止する。

・不当に投獄された野党関係者を含む政治家の釈放。

25日までに辞任に応じること。拒否すれば、26日から全国規模の抗議とゼネストを決行する

不正選挙に対する抗議活動は2か月半を超える

24日、首都ミンスクに集まった抗議者はアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の辞任と再選挙を要求した。抗議活動の勢いは2カ月半を超えても衰えず、政権に圧力をかけ続けている。

ルカシェンコ大統領が不正選挙での勝利を主張して以来、抗議活動はベラルーシを席巻した。

ベラルーシを26年間統治した男は「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれている。

首都ミンスクを行進した女性たちは、旧国旗デザインの傘とプラカードを持ち、ルカシェンコ大統領の辞任を繰り返し要求した。

ベラルーシの人権団体、ビアスナ人権センターによると、平和的に行進していた10人が逮捕されたという。

一連の抗議活動はルカシェンコKGBの暴力と残虐行為に屈することなく続いており、25日には大規模な集会が予定されている。

ベラルーシ国営テレビは、24日にアメリカのマイク・ポンペオ国務長官とルカシェンコ大統領が電話会談を行ったと報道した。

ポンペオ国務長官は23日にEUの外交政策責任者、ジョセップ・ボレル氏とも電話でベラルーシの情勢について話し合っている。

米国務省はABCニュースの取材に対し、「ベラルーシ当局はルカシェンコ大統領の主要対立候補、野党党首のスヴャトラーナ・ツィハノウスカヤ氏を含む市民社会の真の代表者たちと有意義な対話を行う必要があることに同意した」と述べた。

EPA/野党党首スヴャトラーナ・ツィハノウスカヤ氏、現在リトアニアに亡命中

リトアニアへの亡命を呼びなくされたツィハノウスカヤ氏は、3つの要求をルカシェンコ大統領に突き付けている。

・抗議者に対する重火器の使用許可を取り消し、警察による暴力を禁止する。

・不当に投獄された野党関係者を含む政治家の釈放。

・25日までに辞任に応じること。拒否すれば、26日から全国規模の抗議とゼネストを決行する。

2週間ほど前、ツィハノウスカヤ氏はソーシャルメディアに「辞任を拒否すれば、10月26日からすべての企業がストライキを開始し、道路は封鎖され、国営店を売り上げを失う」と投稿している。

ツィハノウスカヤ氏は政治経験のない元英語教師で、大統領選挙に出馬予定だった夫が不当に投獄されたため、代わりに出馬することを決意した。なお、夫は今も投獄されている。

22日、EUはツィハノウスカヤ氏と一連の野党運動に人権賞を授与した。

EU、アメリカ、野党、抗議者の要求が却下されれば、ルカシェンコ大統領は全国規模のストライキに直面する。

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EPA/ベラルーシ、首都ミンスクでの抗議活動

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