◎召集を回避したいロシア人は主にセルビア、トルコ、ジョージア、アルメニアなど、直行便がある国を目指している。
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バルト三国は22日、ロシア軍の予備役動員に恐れをなし国外に飛び出そうとしているロシア人亡命希望者を受け入れるつもりはないと表明した。
プーチン(Vladimir Putin)大統領が予備役の一部を召集すると発表した後、多くのロシア人が国境に殺到し、片道航空券はあっという間に売り切れた。
エストニア、ラトビア、リトアニアはロシア国境を事実上閉鎖しているため、混乱はみられなかったようだ。
ラトビア外務省は22日、「動員を避けようとするロシア人に人道ビザやその他のビザを発給する予定はない」と発表した。
国営ラトビア通信(LETA)は外相の声明を引用し、「今日のロシアは前世紀のナチスと同様、欧州と世界の平和を脅かす存在になった」と報じている。
リトアニア外務省も「徴兵回避は亡命理由にならない」と述べている。「政治亡命は信念のために迫害された人々、あるいはそれに類する人たちに与えられます」
エストニア政府は「ロシア市民も責任を負わなければならない」と述べ、兵役から逃れる人々を受け入れることはEUの対ロシア制裁に違反すると主張した。
また同政府は「対ロシア制裁が機能した結果、プーチンは予備役を召集せざるを得なくなった」と指摘した。「EUの制裁は機能しています。プーチンに対する不満は日を追うごとに高まっています...」
エストニア内相は地元メディアのインタビューで、「職業軍人や囚人だけでなく、戦争を望まないロシア市民、プーチンに反対するロシア市民も大砲が飛び交う最前線に送られようとしている」と非難した。
動員を回避したいロシア人は主にセルビア、トルコ、ジョージア、アルメニアなど、直行便がある国を目指している。プーチン氏のテレビ演説後、チケットはソールドアウトした。
ロシアと国境を接するフィンランドでも混乱が発生すると予想されたが、国境周辺は静かだったと伝えられている。
フィンランド国境警備隊はツイッターに、「不正確で誤解を招く情報がソーシャルメディアに出回っている」と投稿している。フィンランド政府もロシア人の入国を大幅に制限している。
ノルウェー通信(NTB)は22日、北極圏に位置する唯一の国境検問所ストルスコグで混雑は報告されていないと報じた。
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