アゼルバイジャン当局がロシア国営メディアの記者2人逮捕、緊張高まる中
ロシアと旧ソ連構成国であるアゼルの関係は昨年12月の旅客機墜落以来、冷え込んでいる。
とアゼルバイジャンのアリエフ大統領(AP通信).jpg)
アゼルバイジャン当局がロシア国営メディアの記者2人を逮捕した。アゼル内務省が6月30日、明らかにした。
それによると、捜査当局は30日早朝、国営通信社スプートニクの事務所を家宅捜索し、同アゼル支局に所属する記者2人を逮捕したという。
アゼル内務省は声明で、「捜査当局が30日早朝に同メディアの事務所を捜索し、スプートニク・アゼルバイジャンに対する調査を開始した」と述べた。
ロシア国営RIAは編集長と編集部長の2人が連行されたと報じている。
アゼル内務省が公開した動画には手錠をかけられた2人の男性が警察のバンに乗り込む姿が映っていた。
別のロシアメディアはこの編集長が警察官を撮影しようとして逮捕されたと伝えているが、詳細は不明だ。
アゼル政府は29日、ロシア・エカテリンブルクで警察の家宅捜索中に2人のアゼルバイジャン市民が殺害された事件に抗議し、ロシアの国家機関と民間団体が計画していたすべての文化イベントを中止したと発表した。
アゼル外務省によると、ロシアの法執行機関は27日、エカテリンブルク市内でアゼル人が暮らす住宅を家宅捜索し、2人のアゼル人が死亡し、数人が重傷を負い、9人が拘束されたという。
亡くなったのはいずれも60歳前後の男性であった。
犠牲者の親族はアゼルの公共放送ITVの取材に対し、「私の家族は無罪にもかかわらず、裁判や調査なしに拷問を受け、殺害された」と語った。
それによると、複数人が殴打され、電気ショックを受けた人もいたという。
ロシア当局は最終的に6人を勾留したとされる。
ロシアメディアは捜査当局者の話しとして、「容疑者2人のうち1人は心不全で死亡した」と伝えている。
アゼル政府はロシアが民族的な理由でアゼル市民を拷問したと主張しているが、ロシアはこれを否定している。
ロシア外務省は30日、駐アゼルバイジャン大使を召喚し、説明を求めたと明らかにした。
ロシアと旧ソ連構成国であるアゼルの関係は昨年12月の旅客機墜落以来、冷え込んでいる。
アゼルバイジャン航空8432便は昨年12月25日、バクーからロシア南部チェチェン共和国に向かう途中、カザフスタンのアクタウに墜落。乗客乗員67人のうち38人が死亡、29人が病院に搬送された。
アゼル政府はロシアの防空システムによる誤射という認識を示している。