◎デマは市内の短期賃貸アパート周辺で主に拡散されている。
ギリシャ、首都アテネの地下鉄駅前(Thanassis Stavrakis/AP通信)

ギリシャの首都アテネでトコジラミ(別名 南京虫)に関するデマが拡散している。保健省が5日、改めて注意喚起した。

それによると、デマは市内の短期賃貸アパート周辺で主に拡散されている。

あるアパートの外にはこう書かれたビラが貼りつけられていた。「外国人観光客の皆さん。このアパートでトコジラミが見つかりました。宿泊するのは大変危険です。保健当局はアパートの所有者に立ち退きを命じました...」

保健省とアテネ当局はこのポスターを「全くのデマ」「とんでもない偽物」と呼び、市民に同じようなポスターを見つけた時は警察に通報するよう呼びかけた。

地元メディアによると、ビラは英語で書かれ、スペルミスがあったという。

ビラには賃貸アパートから退去しなかった旅行者に500ユーロの罰金を科すと書かれていた。

中央政府は5日、警察に必要な措置を取るよう要請したと明らかにした。

また政府は「公衆衛生上の問題で国民を不安と恐怖に陥れたり、誤情報を拡散することは許されない」と強調した。

ギリシャでは最近フランスを騒然とさせたトコジラミによる大きなトラブルは報告されていない。

地元メディアによると、アテネの不動産価格はこの数年で急騰し、賃貸アパートが不足しているという。

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