◎プーチン大統領は先週、ルカシェンコ大統領との首脳会談で来月中にベラルーシに戦術核を配備すると表明していた。
2023年6月9日/ロシア、ソチの大統領邸宅、プーチン大統領(右)とベラルーシのルカシェンコ大統領(Gavriil Grigorov/Sputnik/Kremlin/Pool/AP通信)

ベラルーシのルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が13日、ロシアの戦術核兵器の一部を打ち取ったと明らかにし、自国が侵略に直面した場合、躊躇なくそれを使用すると警告した。

プーチン(Vladimir Putin)大統領は先週、ルカシェンコ氏との首脳会談で来月中にベラルーシに戦術核を配備すると表明していた。

ベラルーシに配備される核兵器はロシア軍の管理下に置かれる予定だが、ルカシェンコ氏は他国から攻撃を受ければこれを使用すると主張したのである。

プーチン氏は今年初め、ウクライナへの軍事支援を強化する西側への警告として、同盟国ベラルーシに戦術核を配備すると発表した。

プーチン氏は9日の首脳会談で、核施設の建設工事は7月7~8日までに完了し、その後速やかに配備すると述べていた。

ルカシェンコ氏は13日に放送されたロシア国営テレビのインタビューで、「戦術核配備の準備は整った」と述べ、「我々が要求したもの、あるいはそれ以上のものは数日以内に手に入るかもしれない」と主張した。

またルカシェンコ氏は戦術核の一部がベラルーシ領内に配備されたと嬉しそうに語った。「全部ではありませんよ。一部です...」

ルカシェンコ氏は配備された戦術核の威力について、1945年に広島・長崎に投下された原爆の3倍と主張した。

ロシア大統領府はルカシェンコ氏の発言に関する声明を出していない。

威勢の良い発言で知られるルカシェンコ氏は、「神は私にこの兵器の使用をやめるよう命じているが、我々が侵略に直面した場合、躊躇しない」と述べた。

またルカシェンコ氏は核を使用する場合は事前にプーチン氏に相談すると明らかにした。「我が国が侵略者の攻撃を受けた時、私はのんびり周りを見渡すようなことはしません。私は電話を取り、彼に電話します。彼はどこにいても私の電話に出ます。核使用の決断は遅滞なく行われるでしょう...」

戦術核はより強力な戦略核兵器とは異なり、戦場で使用することを目的としている。

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