▽これにより、バルト3国の送電網はロシアの影響を受けることなく運用できるようになった。
バルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の送電網が8日、ロシアの送電系統から完全に切り離された。
ソビエト連邦崩壊から30年超、バルト3国と石油や天然ガスで潤うロシアとのつながりがこれで完全に断たれた。
この3カ国と欧州の国々にとって、この切り離しは地政学的かつ象徴的な意味を持っている。
リトアニアのエネルギー相は記者団に対し、「バルト海の送電系統はソ連の手から離れ、我々の手に渡り、完全にコントロールできるようになった」と語った。
8日、EU加盟国のポーランドおよびリトアニアと国境を接するロシアの飛び地カリーニングラードとの間に残っていた送電系統が完全に遮断された。
それから数分後、リトアニア、次にラトビア、そしてエストニアの系統がロシアから切り離された。
これにより、バルト3国の送電網はロシアの影響を受けることなく運用できるようになった。
3カ国の送電線は9日午後にフィンランド、スウェーデン、ポーランドのいくつかの系統と接続される。
EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長をはじめ、ポーランドやバルト3国の大統領が9日夕方に予定されているリトアニアのセレモニーに出席する予定だ。