◎警察は24人の自宅を家宅捜索し、オレンジ色の囚人服、模造ピストル、ナイフ、警棒、電子機器類のほか、ムッソリーニの肖像が描かれたカレンダーや印刷物を押収した。
イタリア警察の特殊部隊(Getty Images)

イタリアの警察当局は14日、北部フェラーラのユダヤ人街にあるレストランで開かれた集会で、独裁者ムッソリーニ(Benito Mussolini)とナチスのヒトラー(Adolf Hitler)を称賛し、ファシズムを宣伝したとして、24人を逮捕したと明らかにした。

それによると、逮捕されたのは20~30代のイタリア市民。昨年12月20日に集会を開き、ムッソリーニとヒトラーを称賛するだけでなく、ナチスの強制収容所で死亡したユダヤ人の少女アンネ・フランク(Anne Frank)を侮辱する資料などを配ったという。

地元メディアは関係者の話しとして、「容疑者たちはオレンジ色の囚人服を着て集会を開いた」と伝えているが、その理由は不明である。

警察によると、24人が所属する極右グループは人種差別的な唱和を非難した人を「殺す」と脅し、苦情を受け付け現場で対応に当たった警察官の警告も無視したという。

24人はファシズムを扇動した罪、脅迫、人種差別を煽った罪などに問われている。

警察は24人の自宅を家宅捜索し、オレンジ色の囚人服、模造ピストル、ナイフ、警棒、電子機器類のほか、ムッソリーニの肖像が描かれたカレンダーや印刷物を押収した。

地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「この組織はSNSを使ってファシズムを拡散しようとした疑いがある」と伝えている。

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