◎オランダとドイツ政府はコロナウイルスの感染拡大に伴い、年末年始の花火の販売を禁止していた。
2022年1月1日/ドイツ、ベルリンのブランデンブルク門近く、新年を祝う市民(Markus Schreiber/ドイツ通信社)

欧州の主要メディアによると、各地で新年を祝う花火の打ち上げ中に事故が発生し、少なくとも3人が死亡、数十人が負傷したという。

オランダでは12歳の少年が爆発に巻き込まれ死亡した。地元メディアによると、少年は重傷を負った別の男性が自家製の装置を使って花火を打ち上げようとしているところを見ていたという。

オランダの地元紙は1日、大晦日と新年を祝う花火の打ち上げで少なくとも80人が重軽傷を負ったと報じた。報道によると、一部の負傷者は手や足を失ったという。

ドイツ西部の町ヘンネフでは37歳の男性が花火の打ち上げに失敗し、死亡した。ドイツ通信社によると、事故の原因は調査中だという。また、別の地域でも爆発事故が発生し、数人が負傷したと伝えられている。

ベルリンのプライベート花火大会では違法な装置を使った花火の打ち上げで12人が負傷した。ドイツ通信社はそのうち11人が病院に搬送されたと報じている。

オランダとドイツ政府はコロナウイルスの感染拡大に伴い、年末年始の花火の販売を禁止していた。

オランダ政府は昨年末の声明で、花火関連の事故はコロナと戦っている医療従事者に無駄な負担をかけると述べ、市民に花火の打ち上げを控えるよう強く呼びかけていた。

ドイツ政府も同様の呼びかけを行ったが、一部の花火愛好家は違法花火を購入したり、自家製花火を作るなどしてハッピーニューイヤーに備えた。

オーストリアでも23歳の男性が花火の打ち上げに失敗し、死亡した。地元紙によると、いくつかの地域で同様の事故が発生し、数人が負傷したという。

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