◎米人気歌手アリアナ・グランデさんのライブ終了後、ナップザックに爆弾を入れた男が自爆し、22人死亡、100人以上が重軽傷を負った。
米人気歌手アリアナ・グランデさん(Getty Images)

イギリス・マンチェスターのコンサート会場で2017年に発生した自爆テロの生存者たちがMI5(英情報局保安部)に対して法的措置を取った。現地メディアが14日に報じた。

3つの法律事務所が14日に出した声明によると、250人以上の被害者が連名でイングランドの高等法院に訴状を提出したという。

それ以上の詳細は明らかになっていない。

この自爆テロは2017年5月22日に発生。米人気歌手アリアナ・グランデ(Ariana Grande)さんのライブ終了後、ナップザックに爆弾を入れた男が自爆し、22人死亡、100人以上が重軽傷を負った。その多くが10代の若者だった。

MI5は昨年公表した報告書の中で、「重要な情報に対して迅速に行動せず、自爆テロを防ぐ機会を逃した」と認めていた。

それによると、自爆テロ犯は2014年にMI5の監視対象になったものの、危険度は低いと判断され、まもなく対象から外れた。

また、あるMI5職員はこの情報を国家安全保障上の懸念のひとつと考えたが、同僚と十分に議論しなかったという。

MI5長官は声明でテロを防ぐことができなかったと陳謝。「深くおわびする」と述べていた。

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