◎フーシ派が戦争捕虜を解放したのは1年以上ぶり。昨年4月に800人以上を釈放している。
イエメン、首都サヌアの空港(Getty Images)

イエメン親イラン武装組織フーシ派が113人の戦争捕虜を解放した。赤十字国際委員会(ICRC)が26日、明らかにした。

それによると、フーシ派は26日早朝、国連の承認を受けた政府側で内戦に参加し、捕虜になったとみられる113人を解放したという。

フーシ派が戦争捕虜を解放したのは1年以上ぶり。昨年4月に800人以上を釈放している。

ICRCは声明で、「113人が首都サヌアの施設を出て、家族などと再会した」と明らかにした。

またICRCは「これからも捕虜の解放が進むことを望んでいる」と述べた。

それによると、113人のうち1人が健康上の問題を抱え、市内の病院に移送されたという。それ以上の詳細は明らかになっていない。

地元テレビ局はフーシ派の関係者の話しとして、「物流上の理由により、釈放が1日遅れた」と伝えている。

イエメン内戦は世界最悪の人道危機に発展。壊滅的な飢饉を引き起こし、この10年で15~16万人が死亡、1000~2000万人が飢餓に直面している。

内戦勃発以来、数千人がフーシ派の戦争捕虜となり、多数の行方不明者も出ている。ICRCは26日の解放を「前向きな一歩」と評価した。

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