◎銃を発砲したのはパレスチナ人とみられ、現場から逃亡したものの、その後逮捕された。
2023年7月16日/ヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地(Ohad Zwigenberg/AP通信)

ヨルダン川西岸地区で銃撃事件が発生し、少女2人を含むイスラエル人3人が負傷した。地元当局が16日、明らかにした。

それによると、銃を発砲したのはパレスチナ人とみられ、現場から逃亡したものの、その後逮捕されたという。

イスラエル軍は声明で、「容疑者は車内から近くの車に向かって発砲した」と述べている。これにより、イスラエル人3人が負傷。そのうち35歳の男性が撃たれ重傷だが、命に別条はないという。

9歳と14歳の少女はガラスの破片で負傷した。

同軍によると、容疑者は逮捕時、アサルトライフルを所持していたという。

ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスはこの攻撃を称賛したが、犯行に関与したとは言及しなかった。

ヨルダン川西岸地区におけるイスラエルとパレスチナの暴力はこの1年で急増。イスラエル軍は昨年初めに多くの自国民がパレスチナ武装勢力の攻撃にさらされたことを受け、取り締まりを強化した。

西岸地区と東エルサレムで今年イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は150人を超えた。パレスチナ人の攻撃で今年死亡したイスラエル市民は27人となっている。

イスラエルは戦争・テロ・暴力を阻止するためにはハマスやイスラム過激派組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」などの解体が不可欠と指摘。パレスチナ人はイスラエルが入植地から撤退すれば暴力は自然に収まると非難している。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領した。

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